2014-01-01から1年間の記事一覧

本当のところ

解放されたい、と切に思う。こんなふうに書くと、まるで被害者みたいだけれど、結局は私の気の持ちようでいかようにもなる。それはわかっているが、なかなか思いは切り替わらず苦しいまま。 2人目をはっきり願うようになったのはいつごろだったのか。いわゆ…

ほしがらないでしばらくは

今はすっかり廃れてしまった感はあるけれど、「うだうだと迷って何もできないでいるくらいなら、必要なアイテムならさくっと購入してしまえばいい」という勝間さんの主張は、間違ってないと思う。特に私は優柔不断で、「あれをやるためには、これがいるけど…

聞かぬの壁

タクシーに乗った。工場までは30分程度、いつも4,000円近くかかる。直通バスのある駅へ回ると、所要時間は倍になる。一度タクシールートを覚えてしまうと、楽すぎてもうバスルートには戻れない。 4,000円という実入りが運転手にとってどれほどのものなのかわ…

知らず知らず

衣替えをした。改めて冬物を見渡してみると、みごとにグレーばっかり。このパンツスーツ、あのワンピース、そのセーター。色の濃淡こそあれグレーだらけ。他の色といっても、紺、白、黒…。これはイカン!と妙な勢いが背中を押して、パーソナルカラー診断に予…

のんぽり主張

家族で広島に行くことに決まってから、楽しみで仕方ないオシメさまが学校やら学童やらで言いふらしたせいか、先生はじめ関係の大人たちに「おお!」という反応をされることが続いた。 オトノさまが週末にかけて出張することになって、ゴールデンウィークでも…

あまのじゃく

開館と同時に入場した人たちはみな、正面の階段を上って本館へと進む。私たちは迷わず右側の工芸館へと向かう。初めて来たのはいつだっただろう。その時もオトノさまと一緒だった。そしてその時と同じく、私たち以外に人はいない。オシメさまがいることが大…

久方ぶりの気まぐれ

オトノさまと初めて2人で出かけたのは、大学3年生のときだったか。ピースツアーという8月6日に広島で行われるイベントに参加することになって、その事前勉強のために大阪で開かれている原爆写真展に行くことになった。ピースツアーに行くメンバー全員で…

春のにおい

オシメさまのお友だちのお家から、ふきをもらった。実家から大量に送ってきて食べきれないという。「ふき、すき?」と聞かれ、言葉に詰まる。好きって言うほど好物でもなく、嫌いというほど受け付けないわけではない。幕の内弁当の片隅に、青く染められて高…

損得勘定

学童保育というのは、最大小学校3年生までの3年間限定のものである。その期間すら毎年「定員オーバーだから、今年入れたからといって来年もそうだとは限らない」と言われ続け、常に1年リセット。放課後の数時間を子どもが安全に気持よく過ごせるのなら、…

新学期のプライド

入学式の日は、在校生代表として1年生の前で「かんげいのことば」とピアニカの演奏をした。機会平等の精神のもと、秋の運動会でリレーの選手に選抜されてしまったために、その後の行事で「目立つ役」がまわってこないオシメさま。「かんげいのことば」での…

きびしい小噺

研修コンサルタントのマルタさんは、酒とゴフルが大好きで、おやじギャグとカタカナビジネス用語しかしゃべらない。出身校が同じであるということ以外、なにひとつ話が合うことがない。 さんざんっぱら「パワーストラクチャー」やら「カバレッジ」やらの話を…